異本十七 夢と知りせば
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昔、色好み、絶えにし人のもとより、
思ひつつ寝ればやひとの見えつらむ夢と知りせばさめざらましを
現代語訳
昔、色好みの男が、交際の絶えてしまった女のもとよりこんな歌を贈られた。
思ひつつ寝ればやひとの見えつらむ夢と知りせばさめざらましを
(貴方のことを思いつつ寝たので、夢にあなたが現れたのでしょうか。夢と知っていれば覚めないでいましたのに)
語句
■絶えにし人 交際の絶えてしまった女。 ■思ひつつ… 有名な『古今和歌集』の小野小町の歌。『古今和歌集』では別れた男に贈った歌ではないが、ここでは話をふくらませている。前の章「異本十六 太刀のをがはの」|次の章「異本十八 あきの夜も」
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朗読・解説:左大臣光永
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